インターネットの扱いにも慣れ、どんどん世界が広がっていく中学生の時期。
子どもがトラブルに巻き込まれないためにも保護者が最近の中学生の保護者が知っておきたいネット事情があります。
経済産業省がまとめた資料をもとに一緒に考えましょう。
1.中学生はLINEなどのSNSのデビュー年齢
多くの中学生の子どもがLINEやFacebookなどのSNSを使い始めます。
最初の入り口で適切な指導を受けられないと、思わぬトラブルに巻き込まれたり、いじめや不登校の原因にもなってしまいます。
また友人関係や進路で悩みを抱えがちな時期でもあり、SNSやゲームに没頭し、目を背けようとする子どももいます。
保護者同市の連携や普段の親子の会話を大切に、利用するうえでのルールを作り子どもが安心して利用できる環境を整えることも大切です。
私自身SNSを使い始めたのは大人になってからですが、それでも多くの失敗やトラブルを経験してきました。
大人だったのでそれぞれ大事になる前に対処することができましたが、最初から正しい使い方を知っていればよかったなあと思うことも多々ありますし、もし私が中学生の時だったら、もっと大きな問題が起きた可能性もあると想像ができます。
また悪意のある大人から狙われやすいのはやはり人生経験が少ない子どもです。
できれば保護者自身がSNSを使ってみて、その魅力や危険性について肌で経験して子どもと共有できれば一番いいと思います。
2.中学生の隠れネット機器は携帯音楽プレイヤー
私自身あまり音楽を聞かないため詳しくなかったのですが、音楽プレイやーにもネット機能を持つ製品があり、保護者がしっかり管理の目を行き届かせる必要があります。
中学生の利用ネット機器
内閣府調べによる中学生が使うネット機器は以下です。
- 携帯ゲーム機 … 42.6%
- スマートフォン … 37.3%
- 携帯音楽プレイヤー … 31.0%
そして携帯音楽プレイヤーを持っている中学生の中で、インターネットを使っている子どもは43.4%にのぼります。
私だったら携帯音楽プレイヤーだからネットはできないと思い込んで完全にノーマークにしてしまいそうです。
往々にして親よりも子供のほうがこういった情報に敏感なことが多いので、保護者もしっかりついていかないといけませんね。
3.保護者に内緒で不適切サイトや課金サイトを利用
保護者に内緒で不適切なサイトをのぞいてみたくなったり、課金サイトを軽い気持ちで利用してしまうことが多いのもこの時期です。
子どもに与える機器の購入時に、安易にフィルタリングの解除を申し出たりしていませんか?
ゲーム機や音楽プレイヤーの保護者管理機能、携帯電話やスマートフォンのフィルタリング機能の設定が必要です。
また貸し出しやお下がりも含め、子供が使う機器にはフィルタリングは必須。
子どもに機器を渡す前にシッカリ設定しておくようにしましょう。
警視庁の調査によると、ネットで知り合った大人から被害にあった子どもの実に94%が、利用機器のフィルタリング未設定だったそうです。
また、フィルタリング設定をしていても、Wi-Fi接続時やアプリからはアクセスできてしまうこともあるため、どのような使い方の時に有効か確認することが大切です。
クレジットカードやパスワードの管理に要注意
ゲームアプリには、ランキングやレアアイテム、キャンペーン、ガチャのように、競争心や射幸心をあおる演出や仕組みを含むものがあります。
一つ一つの金額が低いため、気付いたら思った以上の課金額になっていることも。
国民生活センターによると、未成年のオンラインゲームに関する相談では、契約購入金額の平均はなんと、約23万円。
クレジットカードの管理責任は保護者にあります。カードを無断利用させないよう、常に気を配りましょう。
保護者管理機能でできる利用制限の例
携帯ゲーム機、音楽プレイヤー
- インターネットブラウザの利用制限
- 専用SNSサイトの利用制限
- 専用ショップでの購入制限
- 写真やテキストの送受信制限
- ほかのユーザーとのインターネット通信制限
など
スマートフォン
- 利用アプリの制限
- アプリのインストール制限
- フィルタリング
- チャイルドロック
- タイマー機能
など
4.「目立ちたい」「人気者になりたい」思いで安易に投稿
精神的に自我が確立してきて「目立ちたい」「人気者になりたい」と思い始め、その方法を具体的に模索し始めるのもこの時期。
SNSや動画サイトでのやんちゃ自慢、ネットいじめ、個人情報公開などの問題が多発しています。
中学生どころかいい大人がコンビニの冷蔵庫の中に入って写真を撮影したり、レストランの水差しに吐いた状況を動画で撮影してネット上に公開し、逮捕されるなどの情けない事件が日本全国で起きて報道されていますよね。
また女の子は自分の体の悩みが増える時期でもあり、相談するつもりで自分の体の写真を撮影してメールで送ったら、それがネット上に流出してしまったということもあります。
軽い気持ちのネット投稿が一生の傷になることがある、ということをきちんと伝えなければいけません。
また、被害者にも加害者にもならないように、ネット書き込みのマナーと責任を教えなければいけません。
- 一度書いたメールやメッセージの内容は相手の気持ちになって読み返し、考えてから送ること
- すぐに反応がないときは相手の状況を想像し、安易にイライラしたりしないこと
- 大切なことは電話か、会って話すようにすること
など、大人が普段から気を付けていることが子どもには見えていないことも多々あります。
中学生のネット投稿には未熟さゆえのリスクがあります。
社会で許されないことはネット上でも許されないことをしっかり教えましょう。
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