今日10時ころ、ふと窓を見たらチラチラと白いものが舞い落ちているのが目に入りました。
「わあ、雪だ!」と、すぐに子供たちとベランダへ。
とてもよく晴れているのに、結構大粒の雪がたくさん降っていました。
すぐに止んでしまいましたが。
ふと「お天気雨」のことを「狐の嫁入り」と言いますが、「お天気雪」のことは何か言い方があったりするのかな?と思い、調べてみました。
一般的に「晴れた日に遠くで降っている雪が風で飛ばされてきた」雪のことを「風花」と呼ぶことを知っている方は多いと思いますが、北陸から関西方面では「狸の嫁入り」と言うらしいですよ。
「狐の嫁入り」という言葉が先にあり、ではたぬきがあってもいいじゃないか、という単純な理由らしいですが、かわいらしいですね。
では全国的に有名な「狐の嫁入り」という言葉の由来はどういうものなんでしょうか?
日本では古来より
- 空が明るいのに突然降ってくる雨
- 通り雨
これを「狐の嫁入り」または「日照雨(そばえ)」と呼んでいます。
晴れているときにやさしく降る、暖かい穏やかな雨のことですね。
「狐の嫁入り」と呼ばれるようになった由来はいくつかあるようです。
1.狐に化かされている説
昔、ほかの土地からお嫁さんが来るときには夜提灯を灯しました。
しかし、お嫁入の話がないのに明かりが灯ることがありました。
俗にいう「火の玉」や「鬼火」と言われるものです。
現代では火の玉の正体は科学的にも説明がつくようで、死体を土葬すると人体のリンが気化し、放電などで自然発火すると火の玉になるとか色々いわれていますね。
しかし昔はただ不気味がられるだけの現象で、そういった不可解な現象は全て「狐の仕業」とされたのです。
そこから「狐が嫁入りの真似をして人間を化かしている」として「狐の嫁入り」、
転じていいお天気なのに雨が降るという不気味な現象のことも「狐の嫁入り」と呼ぶようになった、という説です。
2.狐が狐を隠している説
狐同士の婚礼が決まり祝宴を挙げるときに、たくさんの狐が集まると人間たちに一網打尽にされてしまう…。
そこで狐が妖術を使って雨を降らせて自分たちを隠している、という説。
なんだかちょっとロマンチック。
3.狐の生け贄説
その昔、とある村で日照りが続いて飢饉が発生し、村人たちは狐を生け贄にして雨乞いをすることを計画。
人間に化けるのが得意な女狐に白羽の矢を立て、村一番のイケメンの若者を送り込みます。
女狐に情が移った若者は事情を話して女狐を逃がそうとしますがそれでも女狐は嫁入りをします。
若者のため、村のために生け贄となった女狐。
その後、女狐の流した涙が大粒の雨となって村に降り注いだ…という説。
これは切ないですね。
日本だけでない「狐の嫁入り」
「狐の嫁入り」という言葉は日本独自のものかと思っていましたが、実は世界中で呼ばれているみたいですね。
イギリス、イタリア、ブラジル、ポルトガル、フィンランド、韓国などで突然の通り雨のことを狐の嫁入りと呼んでいるそうです。
すごく意外ですね。
もしかしたら外国の呼び名が輸入されて定着したものだったのかも?
狐は世界中で神秘的な動物ととらえられているんでしょうね。
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