1年生最後の授業参観

子供

子供の小1最後の授業参観で過去の自分を思い出した

今日は、長男の小学校1年生最後の授業参観でした。

教室の通路に続く道の端には球根を埋めたポットがずらっと並んでいて、覗いてみると子どもたちが育てているヒヤシンスやチューリップの芽が出ていました。

1歳の次男を連れて教室に入ると、長男がすぐに私に気が付いてニカーっとうれしそうに笑い、手を振ってきました。

隣に仲良しのさくらちゃんもいて、さくらちゃんに「ママ来た!」というようなことを耳打ちして、二人で手を振ってくれました。

授業参観に行くと、息子は必ず本当にうれしそうに満面の笑みで手を振ってくれます。

私はそれを見ると本当に胸が暖かくなって、幸せだな、私。って思います。

私は子どものころから自分のことが嫌いで仕方がなくて、本当に友達と呼べる友達もおらず(一緒に遊ぶ友達はいましたが心を許していませんでした)、父からも母からも愛されていないとなぜか思い込んでいて、とにかく孤独でした。

その心の状態は20歳くらいまで続きましたが、私は、私が私を嫌いである限り、本当に愛し愛される人は現れないだろう、と思っていました。

だから結婚はしてもしなくてもどっちでもいい、ただ子供だけは欲しいな、と思っていました。

なぜなら、自分の子供だったら、無条件に私を愛してくれるだろうから、と考えていたのです。

どんなに自分がダメでも魅力がなくても、自分の子どもだったら私を愛してくれる。
無条件で私の味方でいてくれる。
だから子供が欲しかったのです。

その一方で恋愛に関してはかなり潔癖で、好きでもない人と付き合うのも結婚よりも先に子供を作るのも絶対に嫌でした。

だから、主人と出会うまでは、
「私、子供どころかまともに彼氏もできないまま一生を終えるかもしれない」
と真剣に考えていました。

「もしも好きな人ができなかったら、結婚もできないし、子供だって産めない。
そうしたらせめて仕事くらいは一生懸命したいけど、仕事だけの人生になったら、きっと私は寂しくて生きていけない」

と考えてゾッとしたものです。

それで大学生になった頃、私は自分を好きになる努力をしようと思いました。

自分を好きになる努力というのは、具体的には魅力的な自分になろうとしたことです。

はっきり言えば、男性からも女性からもモテる努力をしてみようと思いました。

自分から行くのではなく、魅力的な女性になれば向こうからやって来てくれるから、出会いが増えるだろうという単純な発想でした。

そうして、私は愛情を受取ることも本当にへたくそだったのですが、自分に自信が付けば受け取り上手にもなるだろうと思ったのです。

どういう服が自分に似合うのかなんて考えたこともなかったのですが、自分を魅力的に見える服を研究し、メイクも頑張りました。

アルバイトも始めて人と関わるようにして、暗い考えに陥るような時間もなくしました。

きっと、こういう努力は誰しもしていると思いますが、私もこの頃は自分を変えたくて必死でした。

うまくいかなくてぎくしゃくした関係になってしまった友人もいましたが、それでもこの頃できた友達は今でも仲がいいですし、何よりとても楽しかった。

親元を離れて一人で生活をして、自分を好きになろうと頑張っていたころ、大変だったけど、初めて生活自体が本当に楽しくて仕方がなかったのです。

そしてそのタイミングで今の主人と出会って結婚し、息子たちに恵まれたのですが、そういえば昔は心が満たされていなくてそれを埋めるために子供が欲しいって思っていたな、と今日の息子の笑顔を見て思い出しました。

本当に、子供たちは無条件で私を愛してくれていると感じます。
そして、それ以上に私は無条件で息子たちを愛していると感じます。

10代の頃に比べたら、私は私自身のこともだいぶ愛せるようになったと思います。

自分のことを愛するということは、自分のことを大事にするということです。

自分のことを大事にできない人は、周りの人も大事にすることはできない。

これは、私の気持ちが変化したことで私自身が実感したことです。

もしも私が、自分を好きになる努力をせずに結婚して子供が生まれたとしたら、私は今のように子供を愛せたかな?と考えました。

今でも、私は私を好きになろうと努力し続けている途中です。
だから、本当は全然足りていないのかもしれない。

けれど、もしも私が私を大嫌いなままだったとしたら、想像でしかありませんが、子どもたちを絶対に手放したくないと思うだろうな、と思いました。

今日息子の笑顔を見て、
「ああ、いつまでああやって、私が来たことの喜びを全身で表現してくれるんだろう」
と思って、
「あと数年したらきっと表面上は喜ぶこともなくなって、高校生くらいになったら恋もして、大人になったら仕事を始めて結婚もして、私のもとからは巣立っていくんだよなあ」
と想像しました。

でも、そうなってほしい、と願いました。

子どもたちには、私よりももっと愛する存在と出会って、幸せに生きていってほしいと思ったのです。

息子が自立していくことが私の幸せになっているんだ、と思って「あー私も少しはましな人間になったなあ」とちょっとだけ自分を褒めてみました。

多くのママたちにとっては当然の感情なんでしょうけどね。

でも、もうちょっとだけ、私にその笑顔を向けていてほしいな!

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