今年もこの時期になり、まさに今世間を騒がせている「待機児童問題」。
我が家にも1歳の息子がいますので認可保育園に昨年の10月に申し込んでいました。
ここ数日、今か今かと通知を待っていたのですが、やっと今日、結果通知が来ました!
土曜日で主人も家にいたので二人でドキドキしながら封を開け…ガックリ。
今年も落ちていました。
去年も申し込んでいたのですがダメで、やっぱり今年もダメでした。
私が今住んでいるのは埼玉県。
3年前まで住んでいた東京ほどは激戦ではないのかな、と思っていたけど甘かった。
昨年も「うちも落ちた!」と言っていたママ友が多かったので結構皆さん落ちているのだと思います。
子供産んだせいで罰ゲームやらされてるのか?
今現在、ツイッターなどのSNS上にはママたちの悲痛な叫びがあふれています。
子供産んだせいで罰ゲームやらされてるのか?
本当にこの言葉を使う日がくるとは思わなかったな…
今日会ってお話ししたお母さんは、第10志望まで書いて全滅ですって。
補欠順位でさえ115番目って。おばあさんまで待っても入れないねこりゃ。
共働きってだけじゃ認可保育園に入れないことがわかった。
将来の希望に満ち溢れて仕事を始めて、
頑張って頑張って仕事をして、
愛する人と出会い結婚し、
かわいい子供が生まれて、
さあ、復帰、というときに直面する問題。
絶望し、道が見えなくなり、どうしていいかわからなくなりますよね。
これでは国から「女は働くな」と言われているのではと思いたくもなります。
でも、ちょっと考えてみてください。
そもそも、仕事をするという選択肢がないママもいる
子育てを仕事を両立するという選択肢があることは、とても恵まれたことです。
私の知り合いに、重度の障がい児を持つママがいます。
超早産で生まれてしまい、そのまま脳出血を起こし、一命をとりとめたものの、その子は一生、話すことも、立ち上がることもできなくなりました。
もう15歳くらいになったでしょうか。
身体は大人と同じ大きさに成長しましたが、立ち上がるどころか車椅子に座るのもままなりません。
ママとおじいちゃん、おばあちゃんで付きっ切りで介護しているそうです。
今までどんなに大変だったか、どんなに思い悩んだか、と思います。
人と自分を比べるのは、そもそも間違っています。
でも、保育園に入れるのは健康な子供だけです。
この子は将来、大人になり、一人立ちしていく。
それだけですごくすごく、幸せなことです。
そう思いませんか。
そうは言っても、今の状況は間違っている
でも、そうは言ってもおかしい。
私もそう思います。
納得できないなら、行動するしかありません。
区役所、市役所に行き、職員さんから話を聞こう
これは昨年、私のママ友達が実際に取った行動です。
今日、改めて話を詳しく聞いてみました。
区役所や市役所に直接行き、
「なぜ落ちたのか」
理由を聞いてみるのです。
当たり前のことですが、ケンカ腰で聞いてはいけません。
自分の子供が保育園に入れなかったのは、職員さんのせいではないのですから。
職員さんとは以下の話をしてみましょう。
- どんな人の子供が入園できたのか
- 倍率がどれくらいだったのか
- 自分の確認不足で検討漏れしていた保育園があるか
- 審査請求をする際の書類をチェックしてもらう
- 自分の困っている状況を改めて伝える
結果、ママ友達の子供は1か月後、たまたま空きが出た保育園の枠に入れたのです。
区役所に直接行ったためかはわかりません。
ただ、紙一枚だけよりも自分が困っている状況を担当者に伝えることはできるのではないかと思うのです。
SNSで声を国に届けよう
昨年話題になった
”保育園落ちた日本死ね!!!”
と題した匿名ブログは、政治を動かすほどの大きなうねりとなりました。
今はSNSやインターネットというものがあり、個人の意見を発信することが昔に比べものにならないくらい容易になりました。
たとえば都内の保護者の有志は今年の1月末、フェイスブックやツイッターに「#保育園に入りたい」と題したページをつくり、活動を始めています。
何がきっかけで世の中が変わるのかわかりません。
日本人は感情をあまり表に出さないことを美徳としますが、理不尽なことが起きたら、怒っても泣いてもいい、そのエネルギーを行動に変えられればもっといい、と私は普段から思っています。
というか、怒ったり泣いたりするエネルギーが昔から人の歴史を作ってきたのではないかな。
子供が保育園に入れなかったときに仕事を失うのは女性だけ?
子供が保育園に入れなかったときに仕事を失うのはほとんど女性。
このことについて考えたことがある方はいるでしょうか。
「男女雇用機会均等法」によって女性の社会進出は進みました。
でも、男性の家庭進出は?
女性が社会進出するならば、男性は家庭に進出してなければおかしいのです。
現状では男女は平等だ、と言われれば言われるほど、女性にとっては仕事も子育ても家事も全ての責任がのしかかってくるようになります。
日本で子育てすることがこんなに大変だと思わなかった。もう仕事なんかやりたくない、専業主婦がいい!
とか
結婚して家族分の家事とか育児とかやらなければならなくなって、自分の自由時間がなくなり、さらに働くこともままならなくなるなら幸せになれるとは思えない。
結婚したくない。
などと考える女性が増えるのは至極当然のこと。
昔から女性は家庭に入りつつも、農作業をしたりと仕事自体はずっとしてきたといいます。
「専業主婦」という価値観が根付いたのは戦後の高度経済成長期以降で、それ以前から女性は働いていたのです。
けれど長きにわたって男性は家庭の仕事をしてきませんでした。
ですから、女性に比べて男性は自分の価値観を変えることがとても大変なのかもしれません。
でも日本の現状がこのままでいいとはとても思えません。
男性は家庭進出する勇気を、
女性は一家の大黒柱になる勇気を、
持つべきではないでしょうか。
<後編>に続きます
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